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大阪産業大学からのお知らせ

令和7年度 大学院?大学 入学宣誓式を挙行しました

4月1日(火)中央キャンパス総合体育館にて、令和7年度大学院?大学 入学宣誓式を挙行しました。

令和7年度 入学宣誓式 学長式辞

新入生の皆さん、大阪産業大学大学院、大阪産業大学へのご入学、誠におめでとうございます。皆さんの本学へのご入学、心よりお祝い申し上げます。また、ご家族の皆様にも、心よりお祝いを申し上げたいと思います。ご来賓の皆様方には、ご多忙にもかかわらずご列席いただき、厚く感謝いたします。

最初に、本学の歴史を少し紹介したいと思います。本学は4年後の2028年には、本学園は創立100周年を迎えます。その発祥は、昭和3年(1928年)に創立された大阪鉄道学校です。第2次世界大戦前、当時の陸上交通の主役は鉄道でしたが、第2次世界大戦後、急速に自動車が普及しました。本学園は昭和25年(1950年)に大阪交通短期大学となり、自動車の技術教育が中心となりました。その後、昭和40年(1965年)に4年制の大阪産業大学となり、現在は7学部の文系?理系?スポーツ系の学部を有する総合大学へと発展しています。

さて、今年は大阪?関西万博が4月13日から開催されます。この大阪?関西万博の目指すものは、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」および「日本の国家戦略Society5.0の実現」の二つとなっています。最初のSDGsについてはエネルギー、産業革新、気候変動への対策だけでなく、貧困や飢餓をなくす、ジェンダーの平等なども含まれており、皆さんもよく見聞きしている言葉だと思います。二つ目のSociety5.0という言葉は、2016年に内閣府の『第5期科学技術基本計画』で定義されたもので、すでに10年が経過していますが、あまりなじみがない言葉かもしれません。

人類の歴史を振り返ると、まず古代からの狩猟社会がSociety 1.0、続いて農耕社会がSociety 2.0です。蒸気機関の発明による産業革命が始まった18世紀頃の工業社会がSociety 3.0、1940年代のコンピュータ発明によって始まった情報社会がSociety 4.0と定義され、社会はこのような順序で進化?発展してきたとされています。それに続くSociety5.0は「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」というように定義された言葉です。

今我々はSociety5.0の真只中にいますが、数年前から人工知能、すなわちAI技術の飛躍的な発展があり、社会に大きな変革が生じようとしています。既に皆さんのスマートフォンで手軽にAIを利用できる状態であり、Chat-GPTなどいくつかフリーで使えるAIエンジンがあり、皆さんの中には既に使ったことがある人も多いと思います。このようなAIエンジンにより、文系、理系問わず、さまざまなことができる時代になりつつあります。

ただ、このAIをもってしても、まだまだ困難な部分があり、人間にしかできないことがあります。創造性の必要な仕事をすること、感情を理解すること、倫理的な判断を行うことなどは、難しいと言われています。AIが作り出す小説や映像は創造的なように見えますが、膨大なデータを適当につなぎ合わせただけ、とも言えます。心や精神の問題を扱うカウンセラー、医療系のソーシャルワーカーなど、人の感情を理解し、共感する能力が求められる仕事もAIには難しいようです。

さらに、「人間としてどうあるべきか」ということは、AIは教えてくれません。このことが非常に大事な部分であり、これについて、本学の建学の精神を示す言葉、「偉大なる平凡人たれ」を紹介しておきたいと思います。これは、学園の創立者である瀬島源三郎の言葉です。名誉や地位、利益を求める人間ではなく、おのれを捨ててでも社会に誠実に貢献することを喜びとすることが、平凡ではあるが偉大なことである、ということを表しています。

皆さんが社会へ出たとき、まさにSDG’sやSociety5.0の時代です。皆さんの多くの方々は、卒業後企業、各種団体、あるいは自治体、学校等へ就職されますが、そこで行われる経済的な活動、教育的な活動のほとんどが世界とかかわっており、SDG’sやAIと関係しています。しかしながら、その活動は人と人の関りの中でなされるものであり、人間としてどのようにあるべきか、考えるべきかが最も大事なことであると思います。人と関わる際には、ぜひ建学の精神に象徴されるような人物であってほしいと考えます。

本学では建学の精神を基礎とし、各学部学科でしっかりと教育を行う方針をカリキュラムポリシーとして定め、それに従って身に付けるべき能力をディプロマポリシーとして、大学院および学部の教育を行ってまいります。その中で、特に学部の新入生の皆さんにお願いしたいことがあります。大学では皆さんを一人の大人として、接します。大人とは、自分で主体的に物事を行い、その結果については自分で責任をとることを意味します。大学は社会に出る直前の段階であり、一人の大人、人間として行動することが求められている、ということを心得ていただきたいと思います。

また、大学では、できるだけ多くの友人をつくっていただきたいと思います。同級生、先輩、後輩、授業での仲間など、大学時代の親友は生涯の友となり、人生の宝となります。そのために、授業以外にクラブやサークル、あるいは「プロジェクト共育」など、様々な課外活動に参加することをお勧めいたします。あるときは仲間と意見が対立することもあるかもしれませんが、対話しお互いを理解しあうことにより、人間として大きく成長していくと考えます。

皆さんが豊かで充実した大学生活を送ることを心から願うとともに、私ども教職員は全力で皆さんを支えたいと思います。以上、私からのお祝いの言葉といたします。

令和7年4月1日
大阪産業大学 学長 小川 和彦