更新日:2026.07.21
2026年7月12日~17日の6日間、福井県のAOSSAにおいて、国際会議 20th International Congress on Advanced Applied Informatics (IIAI-AAI 2026)が開催され、大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻2年の小畑光さんがHonorable Mentions Awardを受賞しました。
この論文は、感染症診断の顕微鏡検査で利用されるグラム染色画像の画像処理を対象としています。グラム染色画像は全体として赤色であり、そのうち、紫色に染まる菌をグラム陽性菌、染まらずに赤色のままの菌をグラム陰性菌と言います。そのようなグラム染色画像における菌を対象とした物体検出において、カラー画像とグレースケール画像における検出性能を比較することで、色の影響を考察しています。物体検出器としては、YOLOv8/11に加えて、SOD-YOLOv8/11とHIC-YOLOv8/11を利用しています。検出の結果、グラム陽性菌の検出の評価値はカラー画像の方がグレースケール画像よりも大きくなり、色の影響が確認できました。一方、グラム陰性菌の検出の評価値はカラー画像とグレースケール画像の差がグラム陽性菌よりも小さくなり、特に、グレースケール画像の検出の評価値がカラー画像よりも大きくなる2種の菌が存在しました。
これらの結果から、グラム陰性菌の検出では、菌の染色よりも菌の形状がより効果的であると言えます。また、本論文とは異なる環境で撮影された、色合いが異なるグラム染色画像からでも、グラム陰性菌の検出では同程度の評価値となることを示唆しています。
【受賞対象】
| 受賞者 | 小畑 光 (大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 2年) |
| 発表題目 | On the Effect of Colors to Detect Bacteria in Gram Stained Smears Images |
| 指導教員 | 平田 耕一 (大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授) |
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